小説 切手はどこへゆく【第六話】 2022年5月10日 https://suzume-newsletter.com/?p=286 先生の声に促された大群に混ざって、三年生の教室がある階まで階段を上った。階段を上って、少し乱れた呼吸を整えてから、教室のドアを開けた。 無駄にきょろきょろしてしまうのは、きっと少し不安な気持ちもあるのだろう。教室全体から感じる、どことなく探り探り... SUZUME